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あなたが撮影したその一枚、本当に残したい一枚ですか?

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『今日は吉祥寺あたりでカメラの練習をしよう。あっ、そうだ、近くに新しいカフェできたんだった。ちょっとのぞいてみようかな』

なんて、ボーダーの服にハンチングかぶってカメラをぶら下げ、テイクアウトのコーヒー片手にお散歩…って、雑誌に掲載されているようなオシャレな休日とは無縁の毎日を過ごしていますが、心のどこかで憧れてしまう。そんな憧れ…みなさんにはありませんか? 私はありますよー! オシャレな休日を過ごしたい!

たまにはフィルムカメラを片手に街に出よう

大学時代、父親の一眼レフのフィルムカメラを持ち歩くことで優越感に浸っていたのは、この私であります。その時から、「オシャレになりたい」願望があったんですね~。道端に咲いているお花を撮影しただけなのに、現像してみるとあら不思議!

「めっちゃイケてるじゃん…」

と、ひとりごとを呟きながらせっせとアルバムに写真を収めておりました。今思い出してみれば、とってもナルシストな行為…。でもそれが楽しくて仕方なかったのです。

いまや、スマートフォンでもキレイな写真が撮れたり、色見や背景なんかを加工したりして世界中の人に見てもらえる、すごい時代ですよね。けど、現像する楽しさとか、アルバムに収めるとか、アルバムを見返す楽しさが失われているように感じます。「わざわざお金かけて現像するなんて、時間もお金ももったいないよ…」と思う方がいるかもしれませんが、たまにはフィルムカメラでドキドキしながら撮影してみるのはいかがですか?

写真は「どこでもドア」なのかもしれない

何気なく撮影していた写真でも、数年後に見直すと「これ良いね」なんて思うことがあると思います。試しにあなたのスマートフォンに入っている1年前の写真を見てみてください。私は、大学時代の後輩と仕事帰りにノリで品川の水族館に行った時の写真がずらーっと並んでいました。ピラニアの写真を10枚近く撮影していて、その時の私の精神状態も伺えます(笑)。
お茶と写真の時間』(藤田一咲・著/エイ出版社・刊)でも以下のように述べられています。

写真は「どこでもドア」だという。

写真、とくに自分が撮った写真を見ると、撮った過去の、あの時、あの場所に一瞬で行ける。

(『お茶と写真の時間』より引用)

何気なく撮影した一枚にも、実は思い出が残っていると思うと色々と撮りたくなりますが、見返さないなら意味がない! 撮るだけじゃなく、ちゃんと見返しましょう。

「恋人写真」ならいくら撮っても怒られない?

カメラを始めると被写体が必要になります。はじめのうちは景色を撮ったり、野良猫を撮ったりと楽しめますが、次第に「人物を撮影したい」なんて願望が…。

『お茶と写真の時間』でも、「カメラを手に入れたらまず彼女を撮りましょう! なんて言わなくてもこういう写真は誰でもちゃんと撮っている」と書かれてありました。恋人ならあなたしか撮影できない笑顔を収めることできちゃうかもしれませんしね♪

ご家族がいる方は奥さんやお子さん、恋人がいない方なら両親や兄弟、心を許せる友人でも良いでしょう。気になる子には、「ちょっとモデル探してて」と誘い出すと引き受けてくれるかもしれません(映画みたいなシチュエーション!!)。

私も「上手に写真を撮れるようになりたいな~」という願望はあるものの、やたらと写真を撮る行為は好きではありません。椎名林檎さんの歌詞に「あなたはすぐに写真を撮りたがる」なんてのがありましたが、最近は撮りたがる人が多すぎる気もします。

残したい一瞬を見極めて、本当に大切な一枚をたくさん集めていきたいな…なんてちょっとオシャレに締めてみようと思います。

 (文:つるたちかこ)

お茶と写真の時間

著者:藤田一咲
出版社:エイ出版社
お茶と写真はよく似ている、という大のお茶好きにして写真好き、ピンホールカメラ、クラシックカメラから二眼レフ、レンジファインダーカメラ、一眼レフ、ポラロイド、オモチャカメラなど、さまざまなカメラを使って写真を楽しむ写真家・藤田一咲が、写真は初めての方から、どっぷりハマってる人、すべての写真好き、お茶好きの人々に贈る「楽しいカメラ生活」のススメ。同著者による大好評『ハッセルブラッドの時間』に続く、見て読んで楽しいエッセイ全28話書き下ろし+写真119点。

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