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木村さんの奇跡。じつはリンゴだけじゃない

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2014年4月、世田谷区民会館において、とてもユニークな話し手による講演会が行われた。知人にチケットを譲ってもらうことになっていたのだが、当日に急用が入ってしまい、残念ながら行けなかった。今、ものすごく悔やんでいる。

不可能な技術を実現した農業家

今年の4月にも同じ人物の講演会が町田市で行われたが、取材と重なってしまってまたもや行けなかった。ダメージは2014年の時よりも大きい。だから、この人が書いた本を読み込んで、講演会に行った気分に少しでも近づこうと思う。

筆者が紹介したいのは、木村秋則さんというリンゴ農業家である。専門家によれば、おそらく世界で初めて農薬も肥料も使わないリンゴの栽培法を確立した人物だ。こうやって文字にしてしまうとあっけないのだが、農薬も肥料も使わないというのは、従来不可能とされてきた技術である。

各地で講演会を行い、その半生が映画にもなっている木村さん。農業人としての腕が超一流であることは言うまでもない。

数多くのソウルメイトとの出会い

その木村さんの著書『ソウルメイト 奇跡を支えた魂の絆』(木村秋則・著/扶桑社・刊)は、こんな言葉で始まる。

私にできることは、リンゴのお手伝いだけ。大きな自然のしくみの中で、リンゴが気持ちよく育つ環境を整えることだけでした。

(『ソウルメイト 奇跡を支えた魂の絆』より引用)

リンゴの気持ちを一番大切にする栽培法で大成功を収めたわけだが、その過程でさまざまなソウルメイトたちとの出会いがあった。ソウルメイトというのは、魂の絆で強く結ばれた存在を意味する言葉だ。木村さんは、こう定義している。

どんなときも相手を信頼し、互いに支え合う強い絆。それができるのが、ソウルメイトです。そんな絆について、この本で書かせていただこうと思います。人と人とがつながり合い、助け合う関係こそが、未来を築いていくと思うからです。

(『ソウルメイト 奇跡を支えた魂の絆』より引用)

リンゴ本位の栽培法と、何よりもソウルメイトの絆を大切にしてきた木村さん。ただ、この原稿では木村さんの別の顔を紹介したいと思う。この人、本当に変わっているのだ。変わり具合のレベルも、尋常じゃない。

UFOの中で会った? 外国人女性

木村さんは、リンゴの神さまに魅入られた人だと思う。そして、つながっているのはソウルメイトたちだけではない。普通の人間では考えられない不思議な力も味方につけているのだ。これまでの人生も、数々の不思議な体験に彩られている。

たとえば、不可解な体験をしたとしても、それが一度や二度なら「不思議なこともあるものだ」で終わるでしょう。ところが、なぜか私の人生には、普通の人では体験しないような「未知との遭遇」がたびたび起きてしまうようです。

(『ソウルメイト 奇跡を支えた魂の絆』より引用)

どんな不思議体験だったのか。UFOに乗せられ、龍を目の当たりにし、宇宙人に遭って、そして「あの世」を垣間見ているのだ。

中でも驚くべきは、UFOに乗せられて宇宙空間をあちこち移動したという体験である。実はこの話、複数の人物から聞いた。いずれも木村さん自身から聞いたということだ。ひょっとしたら、講演会でもお話しになっているのかもしれない。

UFOに乗せられた木村さんは、内部で外国人女性と顔を合わせたのだが、何年後かに〝再会〟することとなった。何の気なしに見ていたUFO特番で、この女性のインタビューを受けていた。

彼女の話は、木村さん自身が記憶している体験の内容と細部まで一致した。しかも、〝眼鏡をかけた東洋人の男性〟と会ったと語っていた。木村さんは、自分のことだと確信したという。このくだりについて、筆者は複数のUFOリサーチャーの方々から同じ話を聞いた。そう。木村さんは、UFOリサーチャーのコミュニティでもかなり名を知られた人物なのである。

見えざる力

木村さんは、見えざる力という言葉で表現されるものの存在を信じているようだ。信じているからこそ、それを味方につけることができるのだろう。

何かの力に動かされるように、私はリンゴの無農薬栽培の道を突き進んできましたが、それは私ひとりの力では決してできなかったことです。リンゴづくりを支えてくれたソウルメイトたちとの出会いも、そんな見えざる力の采配でしょう。

(『ソウルメイト 奇跡を支えた魂の絆』より引用)

開拓時代のアメリカで活躍し、後に伝説的人物となったジョニー・アップルシードという男性がいた。アメリカ東部から中西部にかけての広大な地域を回り、リンゴの種を蒔き続け、さまざまな土地に住む人々がリンゴを食べられるようにした。

木村さんとジョニー・アップルシードを並べて語るのは乱暴かもしれない。ただ、二人の間には共通する思いや信念があるような気がしてならない。共鳴という表現も意味的に遠くはないだろう。

不思議な人。不屈の人。奇跡の人。呼び方はさまざまあるだろう。筆者が今、とにかく会いたい人である。

(文:宇佐和通)

ソウルメイト 奇跡を支えた魂の絆

著者:木村秋則
出版社:扶桑社
「強い絆で結ばれた存在同士がソウルメイト」。青森県の1人のリンゴ農家が成し遂げた奇跡を支え続けた仲間たちがいた。妻、娘、親友への思いと、今後の日本の農業への提言。

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