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パワーストーン好き女子vs鉱物女子

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パワーストーンを手首に付けている人をよく見かける。アクセサリー感覚の人もいるけれど、聞いてみると多くの人が何らかの願いを込めて、もしくはお守りとして付けているようだ。実は私もラピスラズリを付けてもう20年以上がたつ。毎日ほぼ欠かさずこの石は私の左手首にいる。何度も切れたけれど、そのたびに新しく買い直してきた。

世の中の石好きには2パターンあるらしい。ひとつがパワーストーンとして、何らかのご利益を石に求める人々で、もうひとつが鉱物として石の美しさを愛でる人々である。後者に属する女性は最近「鉱物女子」とも言われるようだ。そして鉱物女子と、「パワーストーン好き女子」とは、だいぶ違いがあるらしい。

鉱物女子とは

『鉱物女子のときめき生活』(坪石さをり・著/日本文芸社・刊)によると、鉱物女子とは、鉱物の成分を調べたり、結晶の美しさを鑑賞することに悦びを見出すという。どちらかというと理系で、この本の著者は大学では地質学を専攻したというから本格的だ。街に出ても、墓石や建物の壁を見ては成分や材質はなんだろうと考えるのも特徴だ。そして石をコレクションする。どこで採集したかということが明記しておくことが重要だという。石の産地を知り、成分を調べ、標本を作って分類する。とても学術的かつ知的な活動をして、基本的に鉱物をアクセサリーとして身に付けたりはしない。

一方、私の周囲に見かけるパワーストーン好き女子とはどうかというと、必ずと言っていいほどブレスレットなどでパワーストーンを身に付けている。自分で好きな石を選んでブレスレットを手作りできるようになる人も多い。大学では心理学や文学(神話など)を専攻する人が多いし、石の成分よりも、石の効能に詳しい。効能とは、例えばタイガーアイはチャンスを切り開く、バロックパールは母性が強くなる、というようなものである。そして石をコレクションするよりは、強い思い入れを持っている限られた種類の石を愛でる傾向にある。

石と効能

実は私は鉱物女子でもありパワーストーン女子でもある。子どもの頃は綺麗な石を拾って集めたものだし大人になってからも国立博物館で石の標本をいくつか買ったし、天然石検定を受けようと思ったこともあるし、鉱物事典も持っている。そして石のひとつひとつに秘められている伝説を調べるのも好きだし、パワーストーンの効能を知るとなんだかトクした気分になる。つまり石のことならなんでも知りたいたちだ。本によると、私のような両方系女子も存在するという。

鉱物系女子にとって、理解しがたいのは、パワーストーン系女子の根拠のない信じ込みのようだ。何かの研究で確証が得られたわけでもないのに「この石にはこんなパワーがある」などというショップ店員などの話を鵜呑みにしてしまうのは、確かに危険だと私も思う。ただ、効果がゼロということもないかもしれない、とは20年以上石を付けてきて感じている。

科学で説明できないこと

少なくとも私の場合、石を身に付けるけていると気持ちがとても落ち着く。それだけでも(お守りみたいなものだとしても)とてもありがたい。私が知る限り、フリーランスや芸能関係の人に、パワーストーンを愛好する人が多い気がする。先のことがよくわからない、そんな自分自身の不安な気持ちを石で鎮めているのだとしたらそれは選択肢のひとつとしてアリだと思う。

そして、科学で説明されていない、ということで一蹴することができない現象を私は時々見聞きする。例えば何人もの人が、初めてパワーストーンのブレスレットを付けた直後に熱を出す。そしてその熱を出した後はスッキリとするという。科学では"まだ"解明されていない一種のデトックスのようなことが起きているのではないかと感じている。またムーンストーンは恋愛に良い石とされているが、その石を付けた女性が短期間で恋人を見つけているのも見かけている。プラシーボ効果なのかもしれないけれど、良い方向に物事が動くのであれば、パワーストーンもまた使いようなのではないだろうか。

(文・内藤みか)

鉱物女子のときめき生活 キラキラ鉱物に魅せられて

著者:坪石さをり
出版社名:日本文芸社
鉱物へのあふれすぎる愛が笑いと共感を呼ぶ実録コミックエッセイ。自然が作り上げた天然結晶に魅せられて早20年。石抜きでは語れない著者の人生とともに、これまで収集してきたコレクションからお気に入りの鉱物も紹介。鉱物が気になり始めている人から立派な鉱物女子まで、幅広く楽しめる一冊です!!

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